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市町村合併と地域ブランド

9月に入ったある日、かみさんと出かけました。
サンライン(広域農道)を気持ちよく走り、東御市(とうみし)の道の駅、雷電くるみの里に立ち寄りました。
東御市は旧北御牧村と旧東部町が2004年4月に合併してできた新しい市です。旧東部町は「ぶどう・くるみ・雷電為右衛門生誕地」として有名でした。とくにぶどうは「東部のぶどう」としてブランドを確立していました。

ちょうど、ぶどうのシーズンで、道の駅にもぶどうがたくさん売られていました。
入口の看板をふと見上げると、そこには「JA東部ぶどう部会」と書かれた看板が…
合併しても「ぶどうはやっぱり東部なんだなぁ」と。「東御のぶどう」ではピンとこないなぁと再認識しました。
(あとで調べると、旧東部町はJA信州うえだ、旧北御牧村はJA佐久浅間と分かれているようです。そうしたことも影響しているようですね)

車を先に進め、三才山(みさやま)トンネルを抜け、安曇野市に入ってきました。
安曇野市は2005年10月に豊科町・穂高町・三郷村・堀金村・明科町の5町村が合併してできました。
もともと「安曇野」は、今の安曇野市を含む周辺地域を指した名称でした(wikipedia安曇野)。
信州安曇野総合案内所
このため、ボヤっとした印象だったのですが(あるタレントさんが「安曇野出身」といっていましたが、地元では「安曇野ちゃうやん!」とツッコミが入っていました)、「安曇野市」ができたことにより、そのイメージがはっきりしてきたと思います。また、安曇野市も積極的なPR活動をおこなっており、その魅力をさらに高める努力をしています。

特産品と地域イメージというブランドの違いがあるので、一概に比較はできませんが、両市の違いが面白いなぁと思った次第です。でも、どちらも地域の特徴をのばそうとしていることには変わりません。基本はここにあると思います。平成の大合併によって多くの新しいができました。地域イメージ(ブランド)づくりに悩んでいる自治体も多いと思います。でも、地域の良さをのばすことが、ブランドづくりには近道なのではないでしょうか。
地理屋ができることは、地域の良さを探すこと。学生の皆さんも「地域の良さ探し」をしてみて、提案してはいかがでしょうか?

by rissho_geo_takagi | 2008-09-25 12:02 | 興味
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春はそこまで来ています。でもまだ寒いです。


by rissho_geo_takagi
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