地理学は何の役に立つのか

大学での学問が、そのまま社会に役立つことは、あまりないといっても良いと思います。とくに地理学のような、実学のようなそうでないような分野においてはなおさらです。
だからといって、全く意味がないかというと、そんなことはありません。非常に役立つことが多々あり、「地理をやっていてよかったなぁ」と思います。何が役に立つのか?それは「地理学の考え方」です。
(いささか書きなぐりで申し訳ありません)



地域を見る視点。面的に物事を考えること。地域区分を設定する考え方。地域を比較する手法。地域の特徴を導き出す手法。地図を利用すること。etc.
これらのことは、4年間の専門課程を通じて身につけられることです。もちろん講義だけではなく、いろいろな教員との交流、友人同士の議論などを経て、身についていくものだと思います。
とくにフィールドワークや卒業論文、そしてゼミでの経験が後々に活きてきます。
社会に出ると、いろいろな人たちとの交流が増えます。みなさん「故郷」を持っています。そんなときに、地域の話題から入ると、自然に交流ができたりします。そんなきっかけにもなります。
また、地域においては「外からの目線」が非常に重要視されています。そんな「外からの目線」のなかに、地理的な情報を盛り込んであげると、より有益な助言につながります。
そして、調べたことを地域に伝えてあげること。これが非常に大事なことです(某学科はここが弱い気がします…独り言)。成果を抱え込んでいるだけでは、「宝の持ち腐れ」と言われても仕方ないと思います。そこから生まれる地域との交流が、地理学には求められています。
地域との関わり合いにおいて、地理学の果たす役割は大きいものです。時間軸で物事を考えられる人は多いですが、空間軸で物事を考えられる人は、そんなに多くありません。

4年間という限られた時間です。高い学費も払っています。積極的に地理学と地域とかかわって欲しいと思います。
さて、「今」楽をしてしまうと、あとからの「楽しみ」が半減してしまいます。人生は長いものです。4年間楽をしたばかりに、後の長い人生の楽しみが半減するのは、もったいないことです。せっかく地理学という楽しい学問と出会ったのですから、人生を豊かにするためにも活用してください。
「楽」についてはまた別の機会に、書こうと思います。
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by rissho_geo_takagi | 2008-10-16 13:18 | 講義
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春はそこまで来ています。でもまだ寒いです。


by rissho_geo_takagi
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